森恵さんライブ参戦記・後編 ~牛タンより濃かった初対面ガイドさんとの帰り道 in 仙台 2026.6.21~

ライブの余韻を抱えて仙台駅へ

えー、ライブが終わったのは17時過ぎ。

名残惜しさを胸に、私たちは会場をあとにしました。

帰りの新幹線は19時31分発。

まだ2時間ほど余裕があります。

今回の遠征には、ライブ以外にも大切なミッションが残っていました。

家族へのおみやげ、そして牛タンです。

ライブが目的だったことは間違いありません。

しかし、仙台まで来て牛タンを食べずに帰れば、それは遠征ではなく「移動」であります。

まずは駅構内でおみやげ探し。

家族には牛タンと笹かま。

そして娘には、伊達政宗姿のちいかわを購入しました。

えー、限定品という言葉に弱いのは、父親の宿命なのかもしれません。

財布の中身は順調に軽くなっていきます。

ライブは終わりましたが、私の財布だけはアンコール公演が続いていたのであります。

牛タンは並ぶほどおいしい……と信じたい

おみやげを買い終え、いよいよ今回最後の大仕事、牛タンです。

駅構内には牛タンのお店がずらり。

しかし夕食時ということもあり、どこも立派な行列です。

一方で、行列のないお店もありました。

ところが私は、そこへ入る勇気がありません。

「空いていてラッキー。」

ではなく、

「何か理由があるのでは……。」

そんなことばかり考えてしまいます。

えー、私の人生も比較的空いておりますが、だからといっておすすめできるわけではありません。

結局、駅構内をしばらく俳徊し、少し列が短くなったお店へ並ぶことにしました。

実はその途中、行列のないお店の前でメニューだけ眺めていたことがありました。

すると店内から店員さんが近づいてきて、元気よく一言。

「いらっしゃいませー!」

えー、この日一番見えていたのは、その店員さんでした。

私の「入りませんオーラ」まで完全に見抜かれていたようであります。

「あ、ちょっと考えます……。」

そう言って立ち去る私。

あの数秒間だけは、牛タンより私の方がよく焼けていた気がします。

注文したのは牛タン焼定食とレモンサワー。

本当は牛タンだけをつまみに飲みたかったのですが、単品メニューがありません。

えー、ご飯もスープも完全に巻き添えです。

私の人生もそうですが、必要以上に付属品が多いのであります。

それでも焼きたての牛タンは、並んだだけの価値がありました。

ライブで心が満たされ、牛タンで胃袋が満たされる。

これ以上望んだら、さすがに仙台へ失礼でしょう。

初対面だったガイドさんが、もう初対面ではなくなっていた

朝、自宅を出る時。

私が一番緊張していたのはライブではありません。

初対面のガイドさんと10時間以上一緒に過ごすことでした。

「会話が続かなかったらどうしよう。」

そんなことばかり考えていました。

ところが牛タンを食べている頃には、その心配はどこかへ消えていました。

自然と会話が続き、笑いも増えます。

無理をして話している感じがありません。

えー、人間関係というものは不思議です。

私の株価だけは20年以上低迷しておりますが、こちらは見事に右肩上がりでした。

人身事故。

土砂降り。

ATM探し。

地下鉄。

森恵さんのライブ。

そんな一日を一緒に過ごしたからこそ、自然と距離も縮まったのかもしれません。

帰りの新幹線 旅の終わりは少しだけ名残惜しい

食事を終えても、まだ時間には余裕があります。

せっかくなので、みどりの窓口で新幹線を早い便へ変更できないか確認してみました。

7分早い「はやぶさ」がありました。

ただ、大宮到着は4分しか変わりません。

えー、その4分で人生が好転するなら、とっくに好転しております。

予定どおりの列車で帰ることにしました。

見通しが立つと心にも余裕が生まれます。

コンビニでお酒とおつまみを買い込み、少し早めにホームへ向かいました。

帰りの新幹線でも、大宮までガイドさんとの会話は途切れません。

ライブのこと。

仕事のこと。

何気ない世間話。

朝はあれほど緊張していたのに、不思議なものです。

楽しい時間は、本当にあっという間でした。

気が付けば大宮。

湘南新宿ラインへ乗り換え、都内を目指します。

そして契約どおり、22時ちょうど。

最寄り駅でガイドさんとお別れしました。

また一つ、遊び場が増えました

朝は初対面。

帰る頃には、「またお願いしたいですね。」と自然に思える一日になっていました。

人身事故。

土砂降り。

ATM探し。

牛タン行列。

こうして振り返ると、なかなか散々な遠征です。

えー、普通の人なら、「もう勘弁してくれ。」と思うのでしょう。

ところが私の場合、不思議と最初に思い出すのは、大変だったことではありません。

楽しかったことばかりなのです。

私の人生は昔から遠回りばかり。

最短距離で目的地へ着いた記憶など、ほとんどありません。

でも、その遠回りのおかげで出会えた人がいて、笑えた出来事があります。

そう考えると、少しくらい寄り道が多い人生も悪くありません。

もっとも、私の場合は「少しくらい」では済んでいない気もしますが。

えー、それでもまた森恵さんのライブへ行きます。

また新しい街へ行きます。

また新しい人と出会います。

不自由だから諦めるのではなく、不自由だからこそ見つかる遊び場がある。

そう思えた仙台遠征でした。

えー、やはり私の人生は、「不自由という名の遊び場」なのであります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました