皆さん、こんばんは。
本日はですね、私が強い決断力をもって足を踏み入れた夜の視察──いわば“現地調査”の報告をさせていただきたいと思っております。
ことの発端は、ある元同僚との再会であります。
「たまには羽を伸ばそうではないか」と、繁華街を一周することにいたしました。
が、しかし──視察対象、つまりキャッチの女の子たちを前にして、同僚の表情は冴えない。
「遊びたいと思える子がいない」と、まさかの発言。
おいおい、ここは品評会じゃないんだぞと心の中でツッコみながら、私は力強く背中を押しました。
「現場に入らなければ何もわからない。それが政治の鉄則です」
そう申し上げたうえで、近くに立っていたお嬢さんに声をかけ、我々はガールズバーという“予算消費型エンタメ空間”へ入店いたしました。
そして、驚くべきことに──
そのキャッチの子たちが、そのまま接客要員として横に着いたのであります。
あれ? 外に戻るんじゃないの?という素朴な期待は裏切られ、
「お兄さん、どこ住んでるんですか〜?」「○○区?うち、隣です〜!」
──と、始まったのは、まさかの“地元トーク”。
表面的な笑顔、なめらかなリアクション、完璧なスルースキル。
まさに訓練された接客の極み。
「そうでしたか〜!」「え〜!奇遇ですね〜!」
──この言語表現に、私はひとつも心を動かされなかったのであります。
これは愛でも癒しでもない。
“脚本のある小芝居”であり、そこにリアルはなかった。
私の心は──気づけば彼女たちの目線とは真逆の方向を向いておりました。
しばらくして、1人の女の子が他客に呼ばれ、交代要員が着任。
会話内容は、ほぼCtrl+C&Ctrl+V。
名前が違うだけで、中身はコピペレベルの会話再現。
ちなみに男性側は、飲み放題でありましたので、
「せめて元は取ろう」と、アルコールを次々にオーダー。
肝臓は悲鳴を上げ、心は空洞化。
これぞ、“平成から令和にかけての都市型むなしさ政策”の一例でございます。
30分延長を決行。
結果──14,000円の予算執行。
この金額から得られた教訓、それはただ一つ。
「想定内のむなしさほど、身に染みるものはない」
帰路、風はなぜかやけに冷たく、
財布は軽く、心は静かにデフレ状態へ。
それでも、私は思うのです。
この経験が、次なる選択への糧となる。
この出費が、我が人生における必要経費だったと、
無理やりでも思い込まなければ、やってられない。
以上、夜の現場より、実録報告を申し上げました。
ご清聴、ありがとうございました。
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